俳 人
内藤丈草
元禄のはじめ都にのぼり、落柿舎を扣 |
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ひて |
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京入や鳥羽の田植の帰る中 | 卯七 |
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うれしとつゝむ初茄子十ヲ | 去来 |
閏五月二十二日 |
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落柿舎乳吟 |
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柳小折片荷は涼し初真瓜 | 芭蕉 |
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間引捨たる道中の稗 | 洒堂 |
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村雀里より岡に出ありきて | 去来 |
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塀かけ渡す手前石がき | 支考 |
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月残る河水ふくむ舩の端 | 丈艸 |
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小鰯かれて砂に照り付 | 素牛 |
芭蕉翁の七日七日もうつり行くあはれさ、猶無 |
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名庵に偶居してこゝちさへすぐれず、去来がも |
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とへ申つかはしける。
朝霜や茶湯(タウ)の後のくすり鍋 | 丈艸 |
かへし |
朝霜や人参つんで墓まい(ゐ)り | 去来 |
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御あとしたひ侍るへき程に、やみ |
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ふしたれは、小詞の片はしにもお |
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よはす |
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悲しみの根や三越路に殘る雪 | 丈艸 |