俳 人
浪化上人
百景や杉の木の間にいろみ草 | はせを |
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箒を杖にわらふ山公家 | 浪化 |
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隣からいはひと雛の餅くれて | 去来 |
ことし乙亥のむ月加賀の金沢に旅寝す。たま |
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たま蕉翁の百ケ日に逢侍れば、句空・北枝が |
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等(ともがら)をまねき、終にこの日の作善(さぜん) |
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をおこす。 |
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即 興 |
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問残す歎のかずや梅のはな | 北枝 |
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春も氷にしづみつくいけ | 浪化 |
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田を返す馬の鞍蓋こしらへて | 句空 |
惟然子に旅館を問はれてしはらく語ル |
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即席 |
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惟然 |
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冷しさを吹こめぬるゝ板疊 |
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百日紅に殘る日のいり | 浪化 |
親犬をおもたがる程取巻て | 其継 |