芭蕉の句


けふばかり人も年よれ初時雨

出典は『韻塞』(李由・許六共編)。

 『旅舘日記』(許六編)には「十月三日旅亭をたゝれける日初しくれふりけれは」と前書きがある。

 元禄5年(1692年)10月3日、赤坂彦根藩邸中屋敷で開かれた五吟歌仙の発句。

   元禄壬申冬
   十月三日許六亭興行

けふはかり人もとしよれ初時雨
   ばせを

   野は仕付たる麦のあら土
   許六

油実を売む小粒の吟味して
   洒堂

   汁の煮(にえ)たつ秋の風はな
   岱水

許六は本名森川百仲。彦根藩重臣。

元禄5年(1692年)8月9日、桃隣の紹介で入門。「蕉門十哲」の筆頭。

栗原市の秋葉神社に「時雨塚」がある。



けふはかり人も年よれ初しくれ
   蕉翁

野はしつけたる麦のあら土
   許六

秋田県大館市の正覚寺、にかほ市の羽州浜街道

山形県山形市の民家

茨城県鉾田市の大教院跡

群馬県前橋市の総社資料館

埼玉県加須市の千方神社、熊谷市の奈良原氏

千葉県東庄町笹川の旧家、香取市の観福寺

静岡県伊東市の物見塚公園、静岡市の瑞龍寺

長野県須坂市の墨坂神社、松本市の大松寺

新潟県阿賀野市の長福寺

岐阜県関市の持正院、北方町の西運寺、養老町の生蓮寺に2基

愛知県安城市の大乗寺、知多市の満徳寺

三重県桑名市の本願寺跡、四日市市の建福寺

滋賀県高島市の石田共同墓地

奈良県大和郡山市の良玄寺

鳥取県倉吉市の「憩いの広場」

広島県福山市の薬師寺

徳島県阿南市の西宮神社・三石神社、板野町の宝巌寺、阿波市の西光寺

愛媛県伊予市の五色浜神社

高知県土佐清水市の金剛福寺

熊本県玉名市の明教寺に句碑がある。

正覚寺の句碑



山形市の句碑



地蔵堂の句碑
   
総社資料館の句碑

   


千方神社の句碑
   
奈良原氏宅の句碑

   


観福寺の句碑



物見塚公園の句碑



墨坂神社の句碑
   
大松寺の句碑

   


生蓮寺の句碑



大乗寺の句碑
   
満徳寺の句碑

   


西宮神社・三石神社の句碑
   
宝巌寺の句碑

   


五色浜神社の句碑



金剛福寺の句碑



埼玉県鴻巣市の勝願寺にある「芭蕉忌千句塚」には、この句が刻まれている。

 『はせをつか』(楓幻亜編)に「時雨冢 同藤岡 乙溟ゝけふはかり人もとしよれ初しくれ」とあるが、現存しない。

大分県杵築市の妙経寺に「時雨塚」がある。

 寛政3年(1791年)、杵築の俳人荒巻菊男が父蘭里が入手した芭蕉の真蹟「けふばかり人も年よれ初時雨」の短冊を埋めて法西寺に建立。

 明治45年(1912年)、法西寺は廃寺になり妙経寺に移転建立された。

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