芭蕉の句碑


けふはかり人もとしよれ初しくれ

熊谷市上根の奈良原氏宅に芭蕉の句碑があるというので、行ってみた。


 上根というところにの奈良原家がある。句碑は、その庭先というより、庭へ抜ける小道の傍らに建っている。

『芭蕉句碑を歩く』(小林甲子男著)

 今は区画整理されて入口も変わり、句碑があったのは「庭先というより」裏庭のようであった。


けふはかり人もとしよれ初しくれ

出典は『韻塞』(李由・許六共編)。

 元禄5年(1692年)10月3日、赤坂彦根藩邸中屋敷で開かれた五吟歌仙の発句。

昭和28年(1953年)10月、奈良原茂山建立。

碑の裏に茂山の句が刻まれている。

時雨會や禮相の人限りなく   七十二翁茂山

茂山は本名茂一。

昭和33年(1958年)、76歳で没。

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