橋本多佳子ゆかりの地

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橋本多佳子ゆかりの地

橋本多佳子の句

　明治３２年（１８９９年）１月１５日、東京市本郷区龍岡町（現：文京区本郷）に生まれる。本名は多満（たま）。旧姓山谷。

　大正６年（１９１７年）、大阪の実業家橋本豊次郎と結婚。「たか子」と改名。

　大正９年（１９２０年）、福岡県小倉市（現：北九州市小倉北区中井浜）に豊治郎が自ら設計して櫓山荘を建築して移り住む。

　大正１１年（１９２２年）３月２５日、高浜虚子一行が長崎からの帰途、櫓山荘の虚子歓迎句会に立ち寄る。

　昭和４年（１９２９年）１１月、豊次郎の父料左衛門の死去により大阪帝塚山に移住。

　昭和４年（１９２９年）１１月２３日、「ホトトギス」４００号記念俳句大会が大阪中央公会堂で開催され、杉田久女に山口誓子を紹介される。

　昭和１０年（１９３５年）１月、山口誓子に師事。４月、水原秋桜子が主宰する「馬酔木」の同人となる。

　昭和１２年（１９３７年）、櫓山荘へ移る。

　昭和１２年（１９３７年）９月３０日、豊次郎逝去。享年５１。

　昭和１３年（１９３８年）８月、長崎へ旅行。大浦天主堂を訪れた。

　昭和１４年（１９３９年）１月７日、雪上車で赤倉観光ホテルに着き、滞在。

　昭和１４年（１９３９年）、櫓山荘を手放す。

　昭和１６年（１９４１年）、第一句集『海燕』。

　昭和１９年（１９４４年）、奈良市あやめ池に疎開。

　昭和２１年（１９４６年）１月２１日、杉田久女は福岡県立筑紫保養院で死去。

　昭和２２年（１９４７年）５月、石田波郷は帰郷の途次、神戸の「三鬼館」に泊まる。同行して奈良の橋本多佳子を訪問。

　昭和２９年（１９５５年）５月、橋本多佳子は「天狼」３周年記念博多大会に西東三鬼と出席。

　昭和２９年（１９５５年）５月、橋本多佳子は横山白虹と共に福岡県立筑紫保養院に行き、杉田久女を弔う。

万緑やわが糠にある鉄格子

『海彦』

　昭和２９年（１９５５年）７月、橋本多佳子は山口誓子に同行して淡路島を訪れ渦潮を見る。

　昭和２９年（１９５５年）１０月、橋本多佳子は山口誓子を案内して大和郡山の柳沢保承を訪ねる。

　昭和３０年（１９５５年）１２月、橋本多佳子は初めて山口誓子のお伴をして室戸岬の旅へ行く。

　昭和３１年（１９５６年）３月、橋本多佳子は山口誓子に同行して鳴門の渦潮を見た。

　昭和３１年（１９５６年）７月、橋本多佳子は山口誓子に同行して鵜飼を見物した。

　昭和３２年（１９５７年）２月、第四句集『海彦』刊。

　昭和３２年（１９５７年）２月、橋本多佳子は山口誓子に同行して足摺岬へ旅行。

　昭和３３年（１９５６年）５月、橋本多佳子は山口誓子と鎌倉の高浜虚子を訪ねる。

　昭和３４年（１９５９年）４月８日、高浜虚子没。

　昭和３７年（１９６２年）４月１日、西東三鬼没。

　昭和３８年（１９６３年）５月２９日、橋本多佳子没。

　昭和３８年（１９６３年）１０月、音戸の瀬戸公園に山口誓子・橋本多佳子師弟の句碑建立。

唐招提寺

（奈良県奈良市）

大阪市中央公会堂

（大阪府大阪市）

橋本多佳子の句碑

寒港を見るや軍港下敷に

音戸の瀬戸公園（長野県松本市）

櫓山荘公園

（福岡県北九州市）

多佳子の句

　　　櫓山日記

裏門の石段しづむ秋の潮

「ホトトギス」

山荘やわが来て葛に夜々燈す

花葛の濃きむらさきも簾（す）をへだつ

ひぐらしや絨毯青く山に住む

　　　櫓山荘にて

炉によみて夫（つま）の古椅子ゆるる椅子

『海燕』

乳母車夏の怒涛によこむきに

『紅絲』

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