2006年新 潟

妙高山〜赤倉温泉〜
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天気が良いので、妙高山を見に赤倉温泉に行くことにした。

 上林温泉から国道292号(志賀草津道路)を行き、信州中野ICで上信越自動車道に入る。

妙高高原ICで国道18号に入り、県道39号妙高高原公園線で赤倉温泉へ。


文化13年(1816年)、赤倉温泉開湯。

   妙光(高)

雪ちるやきのふ出来たる湯[の]烟(けむり)

『七番日記』(文化14年10月)

 明治32年(1899年)、尾崎紅葉は赤倉温泉を訪れ、しばしば悩まされる喉の痛みを高原濃霧で癒したという。

 明治37年(1904年)、「煙霞療養」刊。

与謝野晶子、有島武郎など文人名士に愛された温泉である。

 大正10年(1921年)8月、与謝野鉄幹・晶子夫妻は赤倉温泉を訪れている。

観音の千手のやうにことごとくひとしき丈の赤倉の杉

赤倉の山少女ども淡いろの雲の中にて盆の蕎麦打つ

杉と云ふ山の木もまた明星も香岳楼の客におもねる

『草の夢』

 大正13年(1924年)8月6日、与謝野晶子は夫の鉄幹とともに再び赤倉温泉に遊ぶ。

妙高の山のむらさき草に沁みたそがれ方となりにけるかな

赤倉の山より出づる雲ゆゑにおぼろげなりや北海の門

『心の遠景』

直江津を経て、佐渡に旅行。

山霧は黒姫山の方より來山に愁ひのあればなるべし

赤倉の湯宿の窓ゆ入りきたる霧の白きも忘られぬかな

『故 園』

   妙高山の山腹にある赤倉温泉は、尾崎紅葉の
   「煙霞療養」に依りて世に知らる。予もその
   風景の雄大なるを愛し、客となること數回。

山ごもりしづけくあらむ吾(あ)がために妙高おろし吹き止みたまへ。

朝空やいたも寒しと山みれば妙高は晴黒姫は雲

霧こめてまさ目に見えね遥けくも佐渡のあたりに心遊ばす

いきどほりいささか持ちて妙高の山薄原ゆくが寂しさ

『旅 塵』

 昭和12年(1937年)、大倉喜七郎は赤倉観光ホテル開業。

 昭和14年(1939年)1月7日、橋本多佳子は雪上車で赤倉観光ホテルに着き、滞在。

ホテルあり鉄階を雪の地に降ろし

ラヂエーター鳴りて樹氷の野が暁くる

『海燕』

妙高山


妙高山は日本百名山のひとつである。

「赤倉観光ホテル」が見える。

 昭和30年(1955年)8月、富安風生は赤倉観光ホテルに泊まっている。

   赤倉観光ホテルに泊る

霧の扉の咫尺に着きて山ホテル

『古稀春風』

「赤倉観光ホテル」は標高1,000mにある。

「赤倉観光ホテル」のお風呂に入りたかったが、入浴だけはできないそうだ。

テラスレストラン「あじさい」でコーヒーを飲む。

テラスから見る斑尾山。


野尻湖へ。

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