歌 碑


万葉歌碑

『万葉集』の歌



安積山影さへ見ゆる山の井の浅き心を吾が思はなくに

安積山(福島県郡山市)



橘の下吹く風のかぐはしき筑波の山を恋ひずあらめかも

筑波神社(茨城県つくば市)



霰降り鹿島の神を祈りつつ皇御軍(すめらみいくさ)に我は来にしを

鹿島神宮(茨城県鹿嶋市)



まくらがの許我の渡りのからかじの音高しもな寝なへ児ゆえに

逢はずして行かば惜しけむまくらがの許我こぐ船に君も逢はぬかも

古河駅西口(茨城県古河市)



下毛野みかもの山のこ楢のすまぐはし児ろは誰が笥か持たむ

三毳山(栃木県佐野市)



しらとほふ小新田山の守る山のうら枯れせなな常葉にもがも

金山城跡(群馬県太田市)



利根川乃河瀬もしらすたゝ王多りなみ耳逢ふの春あへる君可毛

利根川(群馬県利根郡みなかみ町)



利根川の川瀬も知らず直渡り波に逢ふのす逢へる君かも

白井宿(群馬県渋川市)



あじさいの八重咲く如くやつ世にをいませわが夫子(せこ)見つつしのばん

小野池あじさい公園(群馬県渋川市)



伊香保ろの八尺(やさか)の堰塞(いで)に立つ虹の顕(あらは)ろまでもさ寝をさ寝てば

水沢観音(群馬県渋川市)



伊香保ろ乃そひの榛原吾可衣尓つき寄らし毛よ非多と思遍者

文学の小径(群馬県渋川市)



伊香保せよなか那可志け尓(に)思ひどろくまこそ志つ登(と)忘れせ那ふも

伊香保町(群馬県渋川市)



伊香保風吹く日吹かぬ日ありといへど吾が恋のみし時無かりけり

伊香保温泉石段街(群馬県渋川市)



上毛野(かみつけぬ)伊香保の沼にうゑこ水葱(なぎ)かく恋ひむとや種求めけむ

伊香保温泉飲泉所(群馬県渋川市)



伊香保ろの八尺(やひろ)の堰塞(いで)に立つ虹の顕(あらは)ろまでもさ寝をさ寝てば

伊香保温泉神社(群馬県渋川市)



上つ毛野くろほの嶺ろのくず葉がたかなしけ児等にいや離り来も

赤城神社(群馬県前橋市)



左努山に打つや斧音の遠かども寝もとか子ろが面に見えつる

定家神社(群馬県高崎市)



三国山木末(こぬれ)に住まふむささびの鳥待つがごと吾(あれ)待ち痩せむ

法師温泉(群馬県利根郡新治村)



日の暮にうすひの山をこゆる日はせなのが袖もさやにふらしつ

碓氷峠(群馬県安中市)



山上憶良の歌碑

秋の野に咲きたる花を指折りかき数ふれば七種の花

萩の花尾花葛花瞿麦の花姫部志女郎花また藤袴朝貌の花

向島百花園(東京都墨田区)



勝鹿(かつしか)の真間の井見れば立ち平(なら)し水汲ましけむ手児名し思ほゆ

手児奈霊堂(千葉県市川市)



(あ)の音せず行かむ駒(こま)もが葛飾の真間の継橋やまず通はむ

真間の継橋(千葉県市川市)



田子のうらゆうちてゝみれはまし楼にそ富士の高嶺に雪は降りける



佐可故要弖阿倍乃田能毛尓為流多豆乃等毛思吉伎美波安須左倍母我毛

大井川河川敷(静岡県島田市)



八千種(やちくさ)に草木を植ゑて時ごとに咲かむ花をし見つゝ賞(しの)はな

千曲市役所戸倉庁舎(長野県千曲市)

山上憶良「子等を思ふ歌」



千曲川万葉公園(長野県千曲市)



信濃道は今の墾り道刈りばねに足ふましむな沓はけわが背

千曲川万葉公園(長野県千曲市)



信濃なる千曲の川の細石も君し踏みてば玉と拾はむ

戸倉上山田温泉(長野県千曲市)



ちはやふる神のみ坂に幣まつり斎(いは)ふ命は母(おも)父がため

会地早雄神社(長野県埴科郡坂城町)



信濃なる須我の荒野に霍公鳥(ほととぎす)鳴く声聞けば時過ぎにけり

菅平高原自然館(長野県小県郡真田町)



いやひこ神の麓に今日らもか鹿の伏すらむ皮服(かはごろも)着て角つきながら

彌彦神社(新潟県西蒲原郡弥彦村)



玉桙の道の神たち幣よせむ我が思ふ君をなつかしみせよ



うら恋し我が夫の君は瞿麦が花にもがもな朝な朝な見む

倶利伽羅峠(富山県射水市)

大伴家持の歌碑



東風いたく吹くらし奈呉の海人の釣する小舟漕ぎ隠る見ゆ

放生津八幡宮(富山県射水市)



うつせみのいのちををしみなみにぬれいらこのしまのたまもかりをす

伊良湖岬(愛知県田原市)



白真弓石部の山の常盤なる命なれやも恋ひつゝ居らむ

草津線石部駅(滋賀県湖南市)



楽浪乃国都美神乃浦佐備而荒有京見者悲毛

近江神宮(滋賀県大津市)



わが背子と二人見ませば幾許かこの降る雪のうれしからまし

東大寺(奈良県奈良市)



うらうらに照れる春日にひばりあがり情悲しもひとりしおもへば

手向山八幡宮(奈良県奈良市)

大伴家持の歌碑



うらうらに照れる春日にひばりあがり情悲しもひとりしおもへば

氷室神社(奈良県奈良市)

山上憶良の歌碑



秋の野に咲きたる花を指折りかき数ふれば七種の花



萩の花尾花葛花なでしこの花をみなへしまた藤袴朝顔の花

春日大社(奈良県奈良市)

大伴家持の歌碑



沫雪のほどろほどろに降りしけば平城(なら)の京師(みやこ)し思ほゆるかも

秋篠川沿い(奈良県奈良市)

額田女王の歌碑



茜さす紫野の行き標野(しめの)行き野守は見ずや君が袖振ふる



防人に行くは誰が夫(せ)と問ふ人を見るが羨(とも)しさ物思(もひ)もせず

千里南公園(大阪府吹田市)

山部赤人の歌碑


   


玉津島神社(和歌山県和歌山市)



紀伊の海の名高の浦に寄する波音高きかも逢はぬ子ゆゑに

海南駅高架下(和歌山県海南市)



藤白のみ坂を越ゆと白たへのわが衣手はぬれにけるかも

有間皇子神社(和歌山県海南市)



家有者笥尓盛飯乎草枕旅尓之有者椎之葉尓盛

有間皇子史跡(和歌山県海南市)



あしひきの山鳥の尾のしだり尾のながながし夜をひとりかもねむ

柿本神社(兵庫県明石市)



海原を八十島がくり来ぬれども奈良の都は忘れかねつも

つれしおの石ぶみ(広島県尾道市)



熟田津尓舩乗世武登月待者潮毛可奈比沼今者許藝乞菜

愛媛縣護國神社(愛媛県松山市)



熟田津爾舩乗世武登月待者潮毛可奈比沼今者許可藝乞菜

松山梅田町郵便局(愛媛県松山市)



熟田津尓舩乗世武登月待者潮毛可奈比沼今者許藝乞菜

久枝神社(愛媛県松山市)



ちはやぶる鐘の岬を過ぎぬともぐれどもわれは忘れじ志賀の皇神(すめかみ)

大汝(おほなむち)少彦名の神こそは名付けそめけめ名のみを

   名児山(なごやま)と負ひてわが恋の千重の一重も慰めなくに

宗像大社(福岡県宗像市)



ちはやぶる鐘の岬を過ぎぬともわれは忘れじ

志賀海神社(福岡県福岡市)



かしふ江にたづ鳴き渡る志賀の浦に沖つ白波立ちしくらし毛

志賀中学校(福岡県福岡市)



志賀の浦にいざりする海人家人のまちこふらむに明かしつる魚

志賀小学校(福岡県福岡市)




大船に小船引きそへかづくとも志賀の荒雄にかづきあはめやも

休暇村志賀島(福岡県福岡市)



志賀の海人は藻刈り塩焼きいとまなみ髪梳の小櫛取りも見なくに

下馬ヶ浜(福岡県福岡市)



やすみしし我が大君の食(を)す国は大和もここも同じとぞ思ふ



世の中は空しきものと知る時しいよよますます悲しかりけり



あをによし寧楽(なら)の京師(みやこ)は咲く花の薫(にほ)ふがごとく今さかりなり

大宰府跡(福岡県太宰府市)



遠つ人松浦佐用姫徒ま恋に領巾振里しより負へる山乃名



行く船を振り留(とど)みかね如何ばかり恋しくありけむ松浦佐用姫

鏡山展望台(佐賀県唐津市)



麻都良我多佐欲比賣能故何
比例布利斯夜麻能名乃尾夜
伎々都々遠良武

鏡山神社(佐賀県唐津市)



恋ひつつも居らむとすれど遊布麻山(ゆふまやま)隠れし君を思ひかねつも

湯布院駅(大分県由布市)



明日よりは我れは恋ひむな名欲山岩踏み平し君が越え去なば



命をしま幸くもがも名欲山岩踏み平しまたまたも来む

権現山公園(大分県竹田市)

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