万葉歌碑


大伴家持の歌碑

『万葉集』の歌

天平18年(746年)、大伴家持は越中の国司として赴任。



東風いたく吹くらし奈呉の海人の釣する小舟漕ぎ隠る見ゆ

放生津八幡宮(富山県射水市)



立山に降り置ける雪を常夏に見れども飽かす神からならし



春の苑紅にほふ桃の花下照る道に出で立つ娘子



東風いたく吹くらし奈呉の海人の釣する小舟漕ぎ隠る見ゆ

松川の歴史(富山県富山市)



鵜坂河渡る瀬おほみこの吾が馬の足掻きの水に衣ぬれにけり

売比河の早き瀬ごとに篝さし八十伴の男は鵜川立ちけり

鵜坂神社(富山県富山市)



馬並めていざ打ち行かな渋谿の清き礒廻に寄する波見に

道の駅「雨晴」(富山県高岡市)



うらうらに照れる春日にひばりあがり情悲しもひとりしおもへば

氷室神社(奈良県奈良市)



ふりさけて三日月見れば一目見し人の眉引き思ほゆるかも



千鳥鳴く佐保の川門の清き瀬を馬うち渡しいつか通はむ

佐保川(奈良県奈良市)



わが園の李(すもも)の花か庭に降るはだれのいまだ残りたるかも

春の歳時記園(兵庫県明石市)

大伴家持の歌

   堅香子草(かたかご)の花を攀折(を)る歌一首

もののふの八十娘子らが汲み乱ふ寺井の上の堅香子の花

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