明治4年(1871年)12月13日、群馬県邑楽郡館林町(現:群馬県館林市)に生れた。 明治36年(1903年)、千秋公園を訪れる。 明治39年(1906年)、代々幡村大字代々木字山谷133に居住。 明治40年(1907年)、『蒲団』。 明治42年(1909年)、『田舎教師』。 大正5年(1916年)7月、高遠町を訪れる。 昭和5年(1930年)5月13日、田山花袋没。 |
小説家田山花袋昨十三日病むで歿せしと云ふ、余は田山氏とは殆面識なし、徃年西園寺公の雨聲會招飲の席上にて相見しことありしのみ、 |
あしひきの山ふところにねたれとも |
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なほ風寒し落葉みたれて |
たずね来しわが故郷の浅茅沼 |
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月夜になくは雁ばかりかな |
用水にそひゆくあさの路寒し |
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かしこにこゝに梅はさけとも |
山はみな夜になりゆく大そらに |
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ふしかねのみそくれのこりける |
たかとほは山裾のまち古きまち |
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ゆきかふ子等のうつくしき町 |
森谷の奥に滝あり紅葉あり |
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いざ来りませわれしるべせん |
おく山のあかつきかたのほととぎす |
ここちよしやと絶えず啼くらん |