俳 書
『俳諧一葉集』(春の部) ・ (秋之部)
(古学庵仏兮、幻窓湖中編)
文政10年(1827年)刊。古学庵仏兮、幻窓湖中編。洞海舎凉谷序。
「夏來ても只ひとつ葉のひとつかな」による。
芭蕉の最初の全集。芭蕉の句を1083句収録。
湖中は水戸藩士、岡野重成。
文化13年(1816年)11月6日、古学庵仏兮没。
幻窓湖中の友人由誓が補佐した。由誓は夏目成美の番頭久藏。
發句春之部
寛文延寶天和年中
貞享元禄年中
空の餘波をしまんと、舊友の來りて酒興じけるに、元日の晝まで臥、あけぼの見はづして
たかき屋にのほりて見ればの、御製の有がたきを今も猶、
湖頭の無名庵に年をむかふ時、三日口を閉て題正月四日