『奥の細道』ゆかりの俳人
伊東不玉
湊女や螢を化粧(よそふ)袖のこし | |||||||||||||||||||||||||||||||||
船の茂りはさそふうき草 酒田宗匠伊藤氏 | 玄 順 |
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酒田女も下戸子規は得ぞとめね | 同 |
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世をふせ笠に青嵐ふく |
出羽酒田の湊、伊東不玉亭にて |
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あつみ山や吹浦かけて夕すゞみ | ばせを |
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海松(みる)かる礒に畳む帆莚 | 不玉 |
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月出ば関屋をからん酒持て | 曽良 |
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土もの竈のけぶる秋風 | 翁 |
骰子堂 |
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夏の日や一息に飲酒の味 | 路通 |
夜雨をつゝむ河骨のはな | 不玉 |
手心をほそき刀に旅立て | 呂丸 |
秋は子どもに任せたる秋 | 不撤 |
出屋敷の後はひろき月の影 | 玉文 |
つゆのしめりにたらゐうつぶせ | 支考 |