芭蕉の句碑


世にふるも更に宗祇の時雨哉

深川の長慶寺に時雨塚が再建されたようなので、行ってみた。


時雨塚


芭蕉翁桃青居士

右側面に芭蕉の句が刻まれている。

世にふるも更に宗祇の時雨哉

『諸国翁墳記』に「世にふるハさらに宗祇の時雨哉」とある。

天和2年(1682年)、芭蕉39歳の句。

  手つから雨の侘笠をはりて

世にふるもさらに宗祇のしくれ哉

此句五文字を世の中と笈日記にはしるさける筆の誤なるべし虚栗の比也


天和3年(1683年)、『虚栗』(其角編)。

○世にふるも更に宗祇のやどり哉

此句笈日記ニ、世の中と有。白船ニ時雨哉と有。いづれも違也。


宗祇の「世にふるも更に時雨のやどり哉」の本歌取りだそうだ。

時雨塚の右に「宝晋斎其角墓」。


世田谷区北烏山の称往院にも其角の墓がある。

伊勢原市の上行寺に其角の本当の墓がある。

時雨塚の左に「玄峰嵐雪居士」。


豊島区南池袋の本教寺嵐雪の墓がある。

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