昭和14年(1939年)、辺見じゅんは富山県中新川郡水橋町(現:富山市)で角川源義の長女として生まれる。 昭和17年(1942年)、弟春樹が生まれる。 昭和59年(1984年)、『男たちの大和』で新田次郎文学賞を受賞。 平成17年(2005年)12月、映画『男たちの大和』公開。 平成23年(2011年)9月21日、72歳で没。 平成24年(2012年)7月6日、高志の国文学館開館。 |
海鳴りは 人恋ふるかな 古志といふ まぶしき山河 われの故郷 |
第4歌集『幻花』で詠われているものであり、「私の中にはどこにいても紛れもなく富山という故郷があって、そこには、父が生まれ、祖父母がいて、またその前には先祖がいるというように、連綿とした流れ、血脈の流れの中に、私が存在している。」と語る辺見先生のふるさと富山への思いが具現化されている、代表作のひとつです。 辺見先生は、ふるさと富山をこよなく愛する作家、歌人として高志の国文学館の館長にご就任される予定でしたが、平成23年9月に急逝されました。 文学館では、先生の遺徳を偲び、その功績を永遠に語り継ごうと、先生の三回忌に合わせて歌碑を設置しました。 |
もののふの 八十娘子らが 汲みまがふ 寺井の上の 堅香子の花
(巻十九・4143) |