2023年香 川

竹屋敷〜山頭火の句碑〜
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大川バス本社前からさぬき市コミュニティバス志度・造田・多和線で竹屋敷へ。

運賃は平日200円。休日500円。

種田山頭火の句碑が5基並んでいた。


さくらさくらさくさくらちるさくら

出典は『行乞記(二)』

昭和7年(1932年)4月15日、出来町(現:柳川市出来町)で詠まれた句。

平成12年(2000年)3月30日、瓢箪ざくらの苗木を長尾町へ贈る会建立。



分け入れば水音

昭和5年(1930年)、「層雲」(3月号)の句。

『草木塔』に収録。

平成7年(1995年)12月1日、西尾一三建立。



あふるゝ湯のみんなあふりつゝ

出典不詳。

平成7年(1995年)12月17日、建立。



かたすみで寝る

出典は『旅日記』 昭和十四年

 昭和14年(1939年)3月31日、種田山頭火が久保白船居を訪ねた時の句である。

平成12年(2000年)8月3日、西尾一三建立。砂井斗志男揮毫。



分け入つても分け入つても青い山

 大正15年(1926年)4月、種田山頭火は行乞流転の旅に出る。高千穂で詠んだといわれている句である。

『草木塔』に収録。

平成7年(1995年)12月17日、西尾一三建立。

「野田屋竹屋敷」の入口に道標がある。


人生即遍路

左側面には「歩々到着」。山頭火の線画が刻まれていた。



右側面には「空へ若竹のなやみなし」とあったようだ。

建立地提供者
宝珠山竹屋敷
社長西尾一三

砂井斗志男の句碑


万緑や一人で渡る橋長し



湯上りや大師ものぞく蛍川



ひとりひつそり竹の子竹になる

昭和9年(1934年)、「層雲」(9月号)の句。

『草木塔』に収録。

 こゝ「遍路道」には俳人種田山頭火の句碑がありますが、これは。山頭火が遍路として大窪寺に巡拝しているからです。

 山頭火は、2回目に巡拝したあと1年足らずの昭和15年10月11日、松山の一草庵でなくなっており、1年前の当地巡拝は殊の外、期するものがあったと思います。

腰掛け石に山頭火の句が刻まれていた。



山しづかなれば笠をぬぐ

出典は『草木塔』。

昭和9年(1934年)4月14日、種田山頭火は坂下から清内路へ。



飲みたい水が音たてゝゐた

飲みたい水が音たててゐた

山ふかく蕗のとうなら咲いてゐる

山しづかなれば笠をぬぐ




水音、寝ころぶ

出典は『其中日記(三)』。

昭和8年(1933年)4月6日の句である。

ほとんど草に埋もれて山頭火の句碑があった。



水音しんじつおちつきました

出典は『草木塔』。

昭和8年(1933年)の句である。
山頭火歿後六十年碑


旅人は鴉に啼かれ

出典は『行乞記(二)』

昭和6年(1931年)12月31日の句。

平成13年(2001年)4月15日、西尾一三建立。砂井斗志男揮毫。

野田屋竹屋敷


山頭火の句碑は外にもあったようだが、探しきれなかった。

さぬき市コミュニティバス志度・造田・多和線で造田駅へ。

JR高徳線造田駅


昭和町へ。

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