2011年香 川

金刀比羅宮神苑〜碑巡り〜
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 昭和10年(1930年)6月6日、北原白秋は裏參道より駕籠で琴平参拝。

 久保井夫人も交へて、昨夜より殘りの一同裏參道より駕籠にて琴平參拜、御書院にて茶菓の饗応を受ける。

『薄明消息』(南方旅行の話)

金刀比羅宮宝物館奥の裏参道を通って神苑を散策する。

「青葉岡」に吉井勇の歌碑があった。


金刀比羅の宮はかしこし船ひとか流し初穂をささくるもうへ

帆かけ船を型どった珍しい歌碑である。

 昭和11年(1936年)4月、吉井勇は琴平、多度津、丸亀、高松などに遊んだ。琴平では「花壇」に泊まる。

「千種台」に「芭蕉」の句碑があった。


花の影硯にかはる丸瓦

出典は『もとの水』(重厚撰)。

 『奥の枝折』(柳條編)、『芭蕉翁句解参考』(月院社何丸)にも収録されているが、存疑の句である。

 碑陰に「東京三幾雄、松山鴬居、伯州梧雄」他、県下の俳人の句が刻まれているそうだ。

明治20年(1945年)3月、建立。

「明野」に古帳女の句碑があったようだが、見過ごしてしまった。

天の川くるりくるりと流れけり
あたまからかふる利益や寒の水

裏面に古帳庵の2句が記されていたそうだ。

のしめ着たみやまの色やはつ霞
折もよし衣更して象頭山

古帳庵は江戸小網町の豪商鈴木金兵衛。

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