加舎白雄

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「北越紀行」

 明和8年(1771年)、加舎白雄は十竹窓柴雨宮本虎杖を伴いの関川の里を越えて北陸行脚に出発。柴雨は途中で戸倉に帰る。

関越る身を水にかけ夏の旅

関川関所(新潟県妙高市)

芥子ちるや御仏達の爪はぢき

五智国分寺(新潟県上越市)

海松房をとつとあひけり親しらす

親不知(新潟県糸魚川市)

夏川に我かげ寒き麓哉

くろべ四十八ヶ瀬(富山県下新川郡入善町)

廻廊やなまり瓦に青嵐

瑞龍寺(富山県高岡市)

盧橘や御燈に筆を取りし跡

>護國八幡宮(富山県小矢部市)

鯖うちの関路を越る安宅哉

安宅の関址(石川県小松市)

篠原の濤すゞしとや白髪首

首洗池(石川県加賀市)

夏山や巡礼泣て石の露

那谷寺(石川県小松市)

汐越や松がね枕蚤もなし

汐越の松(福井県あわら市)

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