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昭和7年(1932年)10月、荻原井泉水は黒部峡谷に紅葉を見る。 |
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見て戻るも見にはいるも紅葉の見ごろ けむり一すぢの山のたつまきが空 さらに紅葉を深くして水のたぎりくる |
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昭和14年(1939年)6月11日、高浜虚子は黒部峡を探勝。高野素十同行。 |
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岩の上の大夏木の根八方に 夏山やトロに命を托しつゝ 雪溪の下にたぎれる黒部川 六月十一日、黒部峡探勝。 |

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昭和28年(1953年)10月27日、水原秋桜子は軌道車で黒部谿谷に入る。 |
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軌道車にて黒部谿谷に入る 青淵に紅葉澄むより峡に入る 秋澄む日さし入りがたし黒部川
『帰心』 |



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昭和42年(1967年)6月4日、高野素十は鐘釣まで黒部吟行。 |
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同四日 同、鐘釣まで黒部吟行。 三十年前虚子先生に従ひてこの値に吟行したることあり。なつかし。 円き葉を打ち重ねたる夏木あり 夏の日の暑からざりし憩ひかな
『芹』 |
