日本武尊の銅像の周りに山口青邨の句碑、野口雨情、斎藤茂吉の歌碑があった。 |
この作品は山口青邨先生が昭和16年秩父の有本銘仙らの案内により三峯神社宿坊へ一泊吟行にてお出での折り、詠まれたものである。先生はその後も幾度か当地に御清遊なされてゐる。 山口青邨先生はホトトギス虚子門の代表作家で、随筆写生文の大家としても知られ「夏草」を主宰する。 本名、吉郎。明治25年、盛岡に生る。 工学博士 東大名誉教授 俳人協会顧問 昭和61年9月28日
俳誌「夏草」埼玉県支部 誌 |
大正15年(1926年)8月、斎藤茂吉は第3回アララギ安居会の折、三峯神社を訪れた。 |
昭和9年(1934年)11月3日、斎藤茂吉は秩父三峰山登山口でアララギ歌会を開いている。 |
秩父吟行 十一月三日秩父三峰山登山口にてアララギ歌會を開きて明け し四日中津峽を遊行せり 高きより山がはの水を見おろしつしばらくみして水際(みぎは)あるきつ いろづきし山にむかひてわが行けばはざまの水は音たかまりぬ なまよみの甲斐につづきてたたなはる秩父の山に冬の日入りぬ |
十月十九日 埼玉ホトトギス会 秩父三峰山 秩父路の末枯葛と桑畑 いつときに曇り来深山秋深し ひとところだけの紅葉を映すダム 空稲架の竿のしづかに日を返す 栞りたる紅葉一枚句に遊ぶ |