駒とめて袖うち払ふかげもなし佐野の渡りの雪の夕暮
『新古今和歌集』(巻第六冬歌) |
道より西に佐野村あり。佐野舟橋を渡せし川有。名所也。古歌多し。舟橋をつなぎし木なりとて、近き比まで有しと云。今はなし。佐野源左衛門恒世が舊宅も佐野に有。定家の森、定家の明神有。名所にはあらず。 |
左努山に打つや斧音の遠かども寝もとか子ろが面に見えつる
『万葉集』(巻十四)東歌 |
文政7年(1824年)4月26日、護物は江戸を旅立ち、佐久の葛古邸まで旅をする。途中、定家神社で句を詠んでいる。 |
下佐野といふ里に定家の社あり。いとゞ神さびたり。 |
柿の薹(へた)何にせうとて拾ふ子ぞ | 護物 |