2011年埼 玉

慈恩寺〜坂東三十三観音霊場〜
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さいたま市岩槻区慈恩寺に慈恩寺(HP)という寺がある。


天長元年(824年)、慈覚大師(円仁)開基。

天台宗の寺である。

華林山慈恩寺


本尊は千手観世音。

坂東三十三観音霊場の第12番札所である。

慈恩寺文書はさいたま市指定文化財。

 寛永17年(1640年)、三代将軍家光日光東照宮参詣の折に慈恩寺で昼食をとっている。

 元文3年(1738年)3月22日、山崎北華は江戸を立ち『奥の細道』の足跡をたどり、松島を訪れる。23日、慈恩寺などを見歩く。

明れば岩附の城下。長宮といふに。知る人ありて尋ね行く。主案内して。淨國寺。久尹豆。慈恩寺。大光寺。などいふを見歩く。大光寺に。昔義經。奥州下向の時。辨慶が水鏡見し池が有り。其傍に柳の大木が有り。辨慶此池に姿をうつし見。楊枝を爰にさしたるが。根のつきて如此といふ。斯る事は。國々に云傳へたる事多けれども。させる證も無き事のみ多し。更に眞とも思ひなさず。


 文化14年(1817年)、十返舎一九は『金草鞋 十編』(坂東順礼之記)で慈恩寺の事を書いている。

八幡より市川松戸新宿、それより奥州街道へ出て、草加、越谷、粕壁をうちすぎて岩槻道へはいり、岩槻の慈恩寺へまいる。第十二番千手観音、慈覚大師の作、本堂ハ十三間四面なり。御詠歌

み仏の慈恩寺にあふ旅なれば誰もうしとは岩槻の寺

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