芭蕉の句碑

『奥の細道』


鮎の子のしら魚送る別哉

足立市場入口から旧日光街道に入り、千住宿歴史プチテラスへ。


千住宿歴史プチテラスの前に芭蕉の句碑があった。


鮎の子のしら魚送る別哉

出典は『續猿蓑』(沾圃編)。

 『奥の細道』の「行く春や鳥啼き魚の目は泪」と同じ時期に詠まれた句で、芭蕉と曾良を白魚に、千住まで見送りに来た門弟達を鮎に見立てたものらしい。

此句、松嶋旅立の比、送りける人に云出侍れども、位あしく、仕かへ侍ると、直に聞えし句也。

「赤草子草稿」

      留別

   鮎の子のしら魚送る別れ哉

一書に云、奥の細道を思ひ立ちたる留別にして、身を白魚の老に比し、人々を鮎の若きにたとふ。時に年四十六、元禄二年の事也。

『芭蕉翁句解参考』(月院社何丸)

俳諧一葉集』には「常陸下向に江戸を出る時、送りの人に」と前書きがある。

2003年5月14日、句碑建立。

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