除風
『青莚』(除風編)
誹諧青筵巻之上 |
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丈艸 |
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引よせて放し兼たる柳かな |
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幕もひらめく船のはる風 | 除風 |
殘雪をさへかへらせぬ鳥啼て | 支考 |
山のてへんに庵の腰かけ | 露堂 |
春之部 |
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不二を見ぬ哥人もあらん花の山 | 嵐雪 |
花あれは市の中にも鳥の聲 | 諷竹 |
ひそやかにものいふてゐる花見かな | 風國 |
長崎にて |
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海を見た目つきも出す花の空 | 去來 |
花咲と親をもたねは力なし | 除風 |
鶴岡 |
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折たくはをれとや花の咲みたれ | 重行 |
段々に何梅角梅はつさくら | 諷竹 |
けふ見るはなにわらはへをもてはやして |
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ことつかる菓子の封切櫻かな | その女 |
備中宮内 |
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しら雲に崩れて咲ぬ山櫻 | 高吉 |
肥後熊本 |
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むめのはな隣は鍛冶の一重壁 | 仕帆 |
おたしさや梅のすはへのかけ法師 | 正秀 |
む月廿日あまりふかゝはの舊庵に入てこゝかしこ |
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なつかしき事のみなれは |
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鶯のなけは今朝猶おきられす | 惟然 |
小庵のうしろの垣にとし比馴きたれる鶯の夫婦有 |
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ことしはいかにしたりけんやもめになりて侍ける |
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をとふらひて |
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鶯をなふらせはせしむら雀 | 嵐雪 |
たのしさよ闇のあけくの朧月 | 去來 |
あまかさきよりふねにのりて |
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哥もなきくはゐ角組堀江かな | 許六 |
尾州 |
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縁遠き雛や節句の店守り | 露川 |
一錦過して藤の都かな | 支考 |
雜之句 |
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網立て網かうほさの雨夜かな | キ角 |
夏之部 |
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ほとゝきす庭をあかれは縁はしら | 北枝 |
卯の花も海のかさりや淺間山 | 去來 |
大井河ちかき島田の宿にたゝよひあそふ僧の侍 |
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りけるよの中を用なきものに思とりて余所へ行く |
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にも戸を打明て出ありきける一日留守のほとうか |
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ゝひ入て晝寐し歸りて申遣しける |
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やすき瀬を人におしへよ杜若 | 嵐雪 |
千本通をよつ塚のほとりへ行とて |
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嶋原の外にも染るや藍畠 | 嵐雪 |
浪花より船にのりて明石にわたる乘合あまたにて |
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みしか夜を皆風呂敷に鼾かな | 除風 |
除風行脚のはなむけにふろしきをくるとて |
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芝に寐は此風呂敷や枕蚊屋 | 嵐雪 |
備中日闇山といふところにて |
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とこやらに似たる木立よ蝉の声 | 助叟 |
除風庵にあそひて |
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冷汁の草を見立る庵かな | 助叟 |
凉しさに寐よとや岩の窪溜 | 丈艸 |
表六韻 |
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李由 |
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芍藥と牡丹の間やけしの花 |
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あさ夕袷晝はかたひら | 千那 |
したひから顔の黒いに旅馴て | 吾仲 |
酒はもとより餅上戸也 | 呂物 |
名月も夜半過れは氣か變り | 范孚 |
小屋建ならふうらのあき風 | 除風 |
鎌倉を生て出けむ初鰹 | 芭蕉翁 |
おもしろうてやかてかなしきうふねかな |
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頓て死ぬけしきも見えす蝉の声 |
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此三唱は世に聞ふれたる句に侍れときくたびこと |
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になみたのもよほされけれは又見る人の教戒とも |
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ならんかし |
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備中國吉備津宮奉納 十七句 |
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山もやま中やとりせよ時鳥 | 宗祇 |
神さひて秋はとこらそまかね山 | 三千風 |
社司 |
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六月を余所にそそよく鈴の檀 | 高吉 |
みあかしもこほりて寒し鳩の声 | 路通 |
月雪に山の古ひや宮はしら | 露堂 |
ひせひちうの兩宮を拜して |
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短夜やとなたの月にほとゝきす | 支考 |
中山やしけりたふとし陰陽 | 助叟 |
秋風や鬼とりひしく吉備の山 | 去來 |
子規爰か願ひのまかねやま | 除風 |
誹諧青筵巻之下 |
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嵐雪 |
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名月は家隆のゆるす朧かな |
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稲光よりすくにいなつま | 除風 |
北にたゝよひ南になかれて東城の水のこゝろはせ |
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を嵐雪か風呂敷につゝまれたりこれそ松嶋きさか |
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たの風雅の首途にして一巾に腰をおされ一杖に手 |
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をひかれ行 |
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あてもなくなかれわたりや秋の雲 | 除風 |
白 川 |
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あき風をちからに鳴や朝からす |
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仙 臺 |
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山かけて取ひろけたる月夜かな |
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松しま |
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嶋々に秋のわたるや遠目かね |
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日光を立日は雨そほふる菰といふものをかふりた |
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れは僧都の事ともおもひ出られて |
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みのむしに似て面白し秋の雨 |
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僧除風行脚の歸りをまちうけはへりて |
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秋風をふるふて見せよ墨ころも | 嵐雪 |
尾花散しくふるさともなつかしく武城の別に及ふ |
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おはれても跡ふりむきぬ秋の鹿 | 除風 |
鎌 倉 |
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夕くれの鷺のみたれやむら尾花 |
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江 嶋 |
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夕露のいかさまさむし弁財天 |
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此ところよりおそろしきねつといふものにおかさ |
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れ侍りけるに友とせる法師のかひかひしくかきい |
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たきて下るとおもひ侍りしのちは夢にや有けんな |
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に事もわかたす人めもかるゝころからから備のお |
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かやまにいたる雨をしのき風にまとひし寐むしろ |
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にいとまとらするとて |
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寐むしろをふるふ花野のにほひかな |
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秋之部 |
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名月や雨にはり合風光 | 丈艸 |
名月に氣を持顔の鵆かな | 正秀 |
病 後 |
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しみしみと立て見にけりけふの月 | 佛兄 |
笠きせて見はや月夜の鶏頭花 | 支考 |
園木の宿にて小姫のまたらふしうたふをきゝて |
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月かけに裾を染たよ浦の秋 | 去來 |
備中國惣社明神にまうつ |
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拍手のひゝきや月の前うしろ | 除風 |
蚊遣火に團當けり秋の風 | 許六 |
垣ねのいはら袂を引はそこにその日はくらしち |
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またの芝生に尻を居てふた夜三夜とあかすい都 |
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の屋の棟を多くかそへて |
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洛外の辻堂いくつあきの風 | 嵐雪 |
倉敷妙見宮奉納 |
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神垣やふるき木ともに秋の色 | 除風 |
丸腰の治郎笠ぬけ星むかへ | キ角 |
七夕は降とおもふかうき世かな | 嵐雪 |
をくり火に殘りて月のひとり哉 | 高よし |
雷も戀しき二百十日かな | 正秀 |
寐かへりの方になしむやきりきりす | 丈艸 |
また夏の心ならひや葉けいとう | 嵐雪 |
いつくしまにて |
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鹿の音の呼出す杉のあらしかな | 凉菟 |
梟の來ぬ夜も長し猿の声 | 北枝 |
滿汐の岩ほに立や鹿の声 | 去來 |
長月末つくしよりのほりける道あきのひろしまを |
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通けるに人々とゝめられけれとも故郷に心いそき |
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せられてのかれ出るあかつき一夜の宿にかきとゝ |
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め侍る |
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けふ翌となりていそかしわたり鳥 | 去來 |
宿三井寺 |
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ひやひやとまくらに寒し鐘の声 | 除風 |
除風 |
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雷の鳴夜はいかに寐るこりきりす |
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殘りおしきか月のもてなし | 正秀 |
諷竹 |
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稲妻にいよいよ暗しおもふ筋 |
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七日八日の月の松原 | 除風 |
冬之部 |
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馬の尾に雪の花ちる山路かな | 支考 |
初雪や河豚て死たる人の塚 | 許六 |
ひかしやまをみて |
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山の端の雪あはれ也大文字 | 嵐雪 |
初雪を合羽に出立おとこかな | 白雪 |
草津よりふねにのりて |
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とり楫の答過たり日枝の雪 | 除風 |
山畑に青み殘して冬かまへ | 去來 |
ふりふりてあはれはつゝくしくれかな | 野坡 |
備後の一ノ宮に詣けるとて井原を過る |
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しくれけり宿のはつれの枯薄 | 除風 |
血のつきし鼻帋さむき枯野哉 | 許六 |
菰こしに笛の聞ゆるかれ野かな | 李由 |
すみよしにまうてゝ神慮を仰き奉る |
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こからしや譲り合て海の汐 | その女 |
水底の岩に落つく木の葉哉 | 丈艸 |
あさまやまにて |
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海原や一際こほる鷹の声 | 除風 |
柿の葉につれつれ當る霰かな | 卯七 |
餅つくに鶯も來よ梅なかし | 智月 |
大家はくしらに似たりとしのくれ | 嵐雪 |
長崎のうらに旅ねせし年 |
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とし浪のくゝりて行や足のした | 去來 |
旅 舘 |
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走まふ人にまきれよとしのくれ | 野坡 |
正秀 |
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たふとさや息つく坂の初しくれ |
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風にふきちる麥まきの哥 | 除風 |
除風子の撰集をいわゐほ句まいらせんとおもふに |
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青むしろはことしのわらをもつてをり出さるもの |
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なりと人の申けれはかならす冬季なるへしとさた |
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しはへりて |
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去來稿 |
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草庵に一のたからや青莚 |
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元禄庚辰南呂の日浪花の旅亭におゐて校考 |