芭蕉の句


よくみれば薺花さく垣ねかな

出典は『続虚栗』

貞亨3年(1686年)、芭蕉44歳の時の句。

薺は春の七草のひとつ。ペンペン草のこと。

支考三年を經てばせを庵に仕候せし時翁のたまひけるは久しく句をきかず定めてあまたあるべしとなり支考心に思ふ句有て去年の秋

   牛阿る聲に鴫たつゆふべかな

斯る句仕候とて伺ひければ翁は兎角の返事にも及び久しうして後予も此程一句したりとて

   よくみれば薺花さく垣根かな

支考其時腋下に汗ながれたりと或人には語りけるとぞ

    右斗入夜話

『枇杷園随筆』(井上士朗

福島県本宮市の蛇の鼻遊楽園

茨城県石岡市の如来寺

群馬県伊勢崎市の伊勢崎神社

埼玉県深谷市の住吉神社

千葉県旭市の東漸寺

三重県伊賀市の「蓑虫庵」

愛媛県松山市の長建寺

高知県高知市の吸江寺に句碑がある。

如来寺の句碑
   
伊勢崎神社の句碑
   
「蓑虫庵」の句碑

   

   


吸江寺の句碑



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