各務支考

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牛阿る聲に鴫たつゆふべかな

『枇杷園随筆』(井上士朗)。

○支考三年を經てばせを庵に仕候せし時翁のたまひけるは久しく句をきかず定めてあまたあるべしとなり支考心に思ふ句有て去年の秋

   牛阿る聲に鴫たつゆふべかな

斯る句仕候とて伺ひければ翁は兎角の返事にも及び久しうして後予も此程一句したりとて

   よくみれば薺花さく垣根かな

支考其時腋下に汗ながれたりと或人には語りけるとぞ

    右斗入夜話

山形県山形市の千歳山公園

神奈川県相模原市の倉子峠

岐阜県関市の陽徳寺、岐阜市の大智寺

京都府京都市の永観堂

山口県下関市の黒嶋観音

熊本県熊本市の宗禅寺に句碑がある。

倉子峠の句碑


福岡県吉富町の天仲寺公園にある美濃派の句碑にこの句が刻まれている。

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