2018年山 口

三恵寺〜芭蕉の句碑〜
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下関市唐戸町からサンデン交通のバスで川棚温泉へ。

   川棚温泉

花いばら、ここの土とならうよ


県道261号豊浦久野線を三恵寺(さんねじ)に向かって歩く。

川棚温泉 「川棚グランドホテル」山頭火の句碑があった。


涌いてあふれる中にねている

蝋梅が咲いていた。


舟郡ダム


青龍湖


坂道を上る。


昭和7年(1932年)5月24日、種田山頭火は三恵寺を訪れている。

妙青寺(曹洞宗)拝登、荒廃々々、三恵寺拝登(真言宗)、子供が三人遊んでゐた、房守さんの声も聞える、山寺としてはいゝところだが。――


駐車場を過ぎて、ようやく山門が見えた。


山 門


山門の左手に芭蕉の句碑があった。


水取りやこもりの僧乃沓の音

出典は『芭蕉翁發句集』。「二月堂に籠りて」と前書きがある。

貞享2年(1685年)2月、二月堂で詠まれた句。

『野ざらし紀行』には「氷の僧の」とある。

昭和58年(1983年)8月、建立。

飛来山三恵寺


当山、三恵寺は大同2年(807年)東大寺の2代目実忠和尚の創建とされ今年で1208年を迎える寺院で、その長い歴史の中に温泉開基怡雲(いうん)和尚や中山忠光卿の隠れ部屋などの沢山の歴史を育んできたお寺でございます。

真言宗御室派の寺である。

   川棚を去る

けふはおわかれの糸瓜がぶらり


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