小説家、劇作家、評論家、英文学者、教育家。この坂を200m程下った左手台地上【区立図書館向かい】にあった松山藩の寄宿舎常磐舎に住んでいた。ここには彼を慕う文人達が訪れ門下生として子規、虚子等が下宿していた。模写(写実)こそ最も進歩した文学の姿であると主張した。そして模写すべきは人情であり世態風俗であると主張した。主な作品は小説神髄、当世書生気質、細君など。 |
佐藤春夫 明治25年〜昭和39年 菊富士ホテル滞在の谷崎潤一郎をしばしば訪問
中学時代から文学を好み荷風を慕って慶応に入る。古風なスタイルの中に近代的知性をしのばせる豊かな抒情詩で注目を集めた。谷崎潤一郎の夫人と結婚後次第に古典への関心を深めた。主な作品は西班牙犬の家、田園の憂鬱、晶子曼陀羅、都会の憂鬱など。 |
若山牧水 明治18〜昭和3年 この近くに住む啄木を見舞い臨終に立ち会った
歌人。延岡中学を経て早大英文科に進学、同級に北原白秋がいた。平明、自由、清新をモットーに、旅を愛し酒を愛した歌人としてその歌は多くの人に愛唱されている。全国に80を超える歌碑がある。主な歌集には別離、死か芸術か、みなかみ、秋風の歌、山桜の歌、黒松など。 |
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