2008年群 馬

茂林寺〜ぶんぶく茶釜〜
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東武伊勢崎線茂林寺前駅下車、茂林寺へ。


茂林寺山門


青竜山茂林寺

応永33年(1426年)、大林正通禅師開山。

曹洞宗の寺である。



寄贈 東武鉄道株式会社

茂林寺は童話「分福茶釜」の寺として知られている。

「巌谷小波の童話碑」があった。


ぶんぶく茶釜

ブンブクブンブク音がする
夜なかに何だか音がする
屑やもむくむく起きだして
のぞいて見たらおどろいた

   見れば狸にちがいない
   さては化けたなこいつめと
   うとうとしたらこれ待った
   わたしやわるさはいたしません

かわりにいろんな芸をして
お目にかけますこの通り
たたく尾太鼓腹つづみ
屑やもかんしんするばかり

   今もなだかい茂林寺の
   文福茶釜のおはなしは
   だれも知らないものはない
   だれも知らないものはない

童話の一章より

小林一茶の句碑があった。


蝶々の婦ハリととん多茶釜哉

文政2年(1819年)の句。『おらが春』に収録されている。

古木に埋もれるように本堂がある。


「分福茶釜」は今でも保存されている。

大正8年(1919年)5月4日、大町桂月は茂林寺を訪れた。

 午後三時、花の山を去つて、茂林寺に向ふ。岐路毎に木標ありて、露迷はず。二十五町にして達す。境内凡そ一万坪、杉の林を帯びて、見事なる大伽藍也。本堂の前の左手に、守鶴和尚の堂あり。銅仏あり。山門に鐘懸り、偉大なる榧立枯れして、まつはる藤の花、半天より咲き垂る。

「館林の躑躅」

茂林寺の墓地にアメリカ政府より贈られた戦車があったが、今はない。

   館林茂林寺にて

つゝじ時縁起坊主も雇はれて


つつじが岡公園

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