芭蕉の句


世にさかる花にも念仏申けり

出典は『芭蕉句集』

年次不詳。

 『蕉翁句集』、『芭蕉句選拾遺』は貞亨元年(1684年)とする。

 『芭蕉句鑑』には「天和元より三迄の春の部」に収録されている。

 「何を見ても念仏を唱える人がいて、世間の人が笑いたのしむ今をさかりの花を見ても、南無阿弥陀仏と念仏を唱えたことよ」というのである。

 自分の行為を詠んだともとれるが、そうとらない方がおもしろかろう。ただし諧謔だけではなくて、念仏三昧の人の一図なさまを詠もうとしたものである。「花にも」というところにややはからいが入りこんでいて弱い感じである。

 『蕉翁句集』『芭蕉句選拾遺』に貞亨元年の句として所収。


山形県山形市の極楽寺

茨城県常総市の大楽寺

神奈川県相模原市当麻の無量光寺

静岡県静岡市の光鏡院に句碑がある。

極楽寺の句碑



大楽寺の句碑
   
無量光寺の句碑

   


光鏡院の句碑



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