2010年神奈川

無量光寺〜芭蕉の句碑〜
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相模原市当麻に無量光寺がある。


無量光寺山門


時宗の開祖一遍上人の縁の寺。

 弘長元年(1261年)、一遍上人が諸国遊行の途中で金光院という庵を結び修行に励んだのが寺の起りであるという。

参道左手に五柏園丈水の句碑があった。


花よ花念仏よ念佛當麻山

文化5年(1808年)の建立らしい。

 五柏園丈水は愛甲郡依知村猿ヶ島(現厚木市)の人。大塚家の八代目で、六左衛門武嘉と称した。自在庵祇徳社中の俳人。

無量光寺から南に相模川を渡ると、猿ヶ島である。

文化5年(1808年)、91歳で没。

門人に安西西孤小泉利角がいた。

参道右手に芭蕉の句碑もあった。


世にさかる花にもね佛まうし鳬

出典は『蕉翁句集』

 『蕉翁句集』、『芭蕉句選拾遺』は貞亨元年(1684年)とする。

 『芭蕉句鑑』には「天和元より三迄の春の部」に収録されている。

 文化5年(1808年)、當麻山無量光寺住職他阿南謨の建立らしい。

 文化7年(1810年)、丈水の三回忌に他阿は追善句集『遠ほととぎす』を刊行。

 天保2年(1831年)9月20日、渡辺崋山は相州厚木に赴く時に無量光寺のことを書いている。

 又、高坐郡当麻といふに時宗の寺あり。これを当麻山無量光寺といふ。寺主陀阿、俳諧好す。名あり。荻野といふ所に洞々といえる俳師あり。


一遍上人像


仮本堂


明治26年(1893年)、本堂は焼失して、現在も仮本堂のままである。

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