芭蕉の句


涼しさや直に野松の枝の形

出典は『笈日記』(支考編)。

 元禄7年(1694年)閏5月11日、伊賀上野の雪芝亭で巻かれた歌仙の発句。

○此句ハ閏五月十一日ノ夜、雪芝庵ニ遊テ、庭ノ松ノ物好モナク植タルヲ(興ジラレ)シ也。かせん有。


 『芭蕉翁繪詞傳』に「伊賀の雪芝が許におはせし時、庭に松植ゑさせけるを」とある。

 広岡雪芝は伊賀上野の人。通称は七郎右衛門。酒造業を営む。屋号は山田屋。別号「野松亭」は、この句による。

一 伊賀上野町山田屋市兵衛俳名雪芝 と云者有。是ハ翁の従弟にて、おりおり爰に居られし由。庭に手植の松あり。其時翁

涼しさや直に野松の枝の形
   はせを

如斯句興有故、今人是を野松と云。当時雪芝三代目俳名呉川、今其句軸となりて呉川か家珍とす。

『芭蕉翁正伝』(竹二坊著)

群馬県片品村の白根魚苑、伊勢崎市の国道354号沿い

 沼田市の神明社、高崎市の群馬変電所東

神奈川県秦野市の國榮稲荷神社、寒川町の元広田医院

長野県佐久市の旧中山道沿い

新潟県新潟市の松野尾角田山登山路

香川県三豊市の稲荷神社に句碑がある。

白根魚苑の句碑
   
神明社の句碑
   
群馬変電所東の句碑

   

   


國榮稲荷神社の句碑
   
元広田医院の句碑

   


旧中山道沿いの句碑



稲荷神社の句碑



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