芭蕉の句
稲妻にさとらぬ人の貴さよ
出典は『己が光』(車庸編)。
ある智識ののたまはく、「なま禅大疵の基」とかや。いとありがたく覚て
「なま禅」は自分だけが悟った気でいる中途半端な禅。野狐(やこ)禅。
元禄3年(1690年)、芭蕉47歳の句。
『蕉翁句集』(土芳編)は「元禄四未ノとし」とする。
稲つまにさとらぬ人の尊さよ
ある禅師のいはく、「吾さとれり會せりと思心、米一粒を百分となし、その一分あるたにもいまた實悟にあらす。三十棒の徒なり。実に大悟了の人は、悟れり證せりと思心、念底をつくして一点なし」とそ
若獅子神社の句碑
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