芭蕉の句


花の雲鐘は上野か浅草か

出典は『続虚栗』其角編)。

貞亨4年(1687年)、芭蕉44歳の句。

 貞享四卯の年、春も彌生の空長閑に、うち霞みたる夕暮ならし、

      花の雲鐘は上野か淺草か


深川の芭蕉庵で聞く鐘の音。

 「鐘は上野か浅草か」とは「上野東叡山寛永寺の鐘か、浅草浅草寺の鐘か。」ということ。

時の鐘は上野の寛永寺と浅草の浅草寺にあった。

『芭蕉翁略伝』(湖中編)に「病ることありて庵に籠り給ひ」とある。

浅草寺に宗因、芭蕉、其角の三匠句碑がある。

JR上野駅近くの商店街

千葉県旭市の海宝寺

長野県中野市の常楽寺、飯田市の阿弥陀寺惣教寺

愛知県半田市の常楽寺、東海市の熊野神社に句碑がある。

三匠句碑



海宝寺の句碑
   
常楽寺の句碑

   


常楽寺の句碑



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