芭蕉の句


あけゆくや二十七夜も三かの月

出典は『あつめ句』

貞亨3年(1686年)秋、芭蕉43歳の句。

いさゝかなる処にたひたちてふねのうちに一夜を明して暁の空篷(とま)よりかしら指出て

あけゆくや二十七夜も三かの月

『あつめ句』

あるところにたびだちて、ふねの中に一よを明し、下弦の月のあはれなる暁、篷(とま)よりかしらいだして

あけゆくや二十七夜も三日の月

「真蹟自画讃」

埼玉県加須市の總願寺に句碑がある。



曙ゆくや廿七夜も三日の月

 『芭蕉庵小文庫』『泊船集』『蕉翁句集』には「明ほのや」とある。

 『芭蕉庵小文庫』『泊船集』に「常陸へまかりけるとき船中にて」と前書きがある。

千葉県香取市の水神宮、新潟県新発田市の「石泉荘」に句碑がある。

水神宮の句碑


明ほのや二十七夜もみかの月

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