芭蕉の句碑


曙ゆくや廿七夜も三日の月

加須市不動岡に不動ヶ岡不動尊總願寺がある。


大山不動尊高幡不動尊と並ぶ関東三大不動尊のひとつ。

関東三十六不動霊場第30番札所である。

玉壽山總願寺


元和2年(1616年)、總願上人開基。

真言宗智山派の古刹である。

本堂裏の築山に芭蕉の句碑があった。


曙ゆくや廿七夜も三日の月

出典は『あつめ句』

貞亨3年(1686年)秋、芭蕉43歳の句。

いさゝかなる処にたひたちてふねのうちに一夜を明して暁の空篷(とま)よりかしら指出て

あけゆくや二十七夜も三かの月

 『泊船集』『蕉翁句集』には「明ほのや」とある。

 『芭蕉庵小文庫』『泊船集』には「常陸へまかりけるとき船中にて」と前書きがある。

天保14年(1843年)、百五十回大遠忌追善供養のために句碑建立。

加須市平永の八幡神社にも芭蕉百五十回に建てられた句碑がある。

總願寺門前に元祖五家宝(ごかぼう)武蔵屋本店があった。


創業文久2年(1862年)

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