年尾の句碑

踊れよと呼びかけられし旅の我



昭和29年(1954年)、高浜年尾は阿波踊を見ている。

踊れよと呼びかけられて旅の我

小さき子が殊に上手で阿波踊

戻りゆく踊疲れの三味抱いて


徳島市東山手町に天神社がある。

 天神社右手の眉山登り口左側に高浜年尾・美馬風史の阿波踊り師弟句碑があった。


踊れよと呼びかけられし旅の我
   年尾

横丁の灯に四五人の阿波踊
   風史

高濱年尾、しばしば徳島に来遊、ホトトギス俳句を傳ふ。

美馬風史、徳島の人。句を年尾に学び、俳誌「祖谷」を主宰す。

年尾の句碑


踊れよと呼びかけられし旅の我

昭和54年(1979年)7月28日、「祖谷」同人誌友建立。

除幕式には年尾の娘稲畑汀子、美馬風史が出席した。

浮かれゆく心の課程阿波踊

踊の句書けば踊の団扇かな

顔併せすめば踊の仲間かな

街角の少し暗きに踊り痴れ


昭和54年(1979年)10月26日、年尾は78歳で没。

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