牧水歌碑

喜志子歌碑 ・ 旅人歌碑



喜志子歌碑

 本名太田喜志。広丘村(現塩尻市広丘)に生まれる。広丘小学校校長島木赤彦の下で教師を務める。「信濃毎日新聞」選者太田水穂に認められ、のち水穂を頼って上京。水穂宅に寄留中、若山牧水に出会い結婚。

 昭和10年(1935年)3月21日、城山公園に若山牧水の歌碑を建立。喜志子夫人を迎えて盛大な除幕式が行なわれた。

 昭和22年(1947年)9月17日、都井岬に若山牧水の歌碑を建立。喜志子の揮毫。

 昭和39年(1964年)7月20日、聖湖に若山牧水の歌碑を建立。喜志子書。



碑の上に刻まれて立つ旅すがた生きていまそこに立つかと思ひし

暮坂峠(群馬県吾妻郡中之条町)



のび急ぐしたもえ草のあさみとりあやふくぞおもふ生ひ立つ子らを

羊山公園(埼玉県秩父市)



かへるでのわか葉にそよぐ風ありて梅雨に入らむ今日のくもり重たき

「松原庵」(東京都福生市)



ひとりゐはあさこそよけれわか竹の露ふりこぼすかぜにふかれて

根川緑道(東京都立川市)



うちけぶり鋸山も浮び来と今日のみちしほふくらみ寄する

長沢海岸(神奈川県横須賀市)



蛙なき夕さりくればかへらましかへらましといふ吾子つれてきぬ

「牧水荘土肥館」(静岡県伊豆市)



はに鈴のほろゝこほろき夜もすからまくらのしたのあたりにて鳴く

小淵沢高原(山梨県北杜市)



ふくらかの立科山のたち姿佐久の花野にすそ引きのべて

蓼科牧場(長野県北佐久郡立科町)



あくがれの旅路ゆきつゝ此処にやどりこの石文のうたは残しゝ

うつそ身の老のかなしさうらめしさただ居つ起ちつ志のぶばかりぞ

牧水二本松公園(岡山県新見市)

旅人歌碑