『奥の細道』 〜東北〜
〜雄 島〜
朝よさを誰まつしまぞ片心
東北自動車道仙台南ICから仙台南部道路に入る。仙台若林JCで仙台東部道路、さらに三陸道を行く。
松島海岸ICで県道8号仙台松島線に入り、波打浜公園へ。
波打浜公園の駐車場に車を停め、朱塗り橋を渡って雄島(御島)へ。
雄島(御島)は百人一首の歌でも知られている歌枕である。
見せばやな雄島の海人の袖だにも濡れにぞ濡れし色はかはらず
殷富門院大輔(いんぷもんいんのたいふ)
奥の細道、松本、もろをか、あかぬま、西行がへりなどいふ所々をうち過ぎて、松島に到りぬ。浦々島々の風景辞も及びがたし。かねて聞き侍りしは物の数にても侍らず。皆々帰りかね侍りければ、
この浦のみるめにあかて松島や惜しまぬ人もなき名残かな
寛文2年(1661年)8月、西山宗因は松島にやってきた。
さて、松しまのたゝずまひ、やうかはりめづらかにて、いたりふかきくまぐまみどころおほし。其夜はあまのとま屋にやどる。
いのちこそうれしくみつれ松島の松の思はむよはひながらも
松島の夕を秋のゆふべかな
松島やをじまはしみて月の舟
「松島一見記」
若き芭蕉の句がある。
| 江戸 |
武蔵野の月の若ばへ(え)や松嶌種(だね)
| 桃青
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天和2年(1682年)、大淀三千風『松島眺望集』撰。