2023年福 岡

宗左近生誕の地のモニュメント
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「帆柱1丁目」から西鉄バス北九州「戸畑区役所」へ。

戸畑図書館敷地内に宗左近生誕の地のモニュメントがあった。

鐵 偶


2022年   制作 母里聖徳(ぼりきよのり)

詩人であり、翻訳家、批評家、縄文研究家と多彩な顔を持つ宗左近(1919〜2006年)は北九州市戸畑区牧山付近の牧山峠で廃品回収業を生業とする家庭に生まれ育ちました。小倉中学(現・福岡県立小倉高等学校)を経て、東京帝国大学進学後に東京大空襲で母親をそして太平洋戦争で親友をなくしています。戦後は大学教員として教鞭をとりながら詩の創作、文学芸術の評論活動を行いました。「鐵偶」は、宗左近氏の意志を後世に伝えるために「鉄・反戦・縄文・世界平和」を作品のテーマに制作しています。

作品はふたつの要素を組み合わせて構成され、鍛造で造られています。立像は上部に八百万神のお顔があり、その下に第2の顔として、戦争を止めることができない悪神の顔が潜んでいます。顔の裏には反戦平和の願いを込めて、押し潰されW・A・Rの文字彫刻があります。

イメージは焼夷弾と原詩爆弾を象徴化しており、邪悪像として「鐵偶」に封じ込められています。

反戦平和を訴え、縄文の美を愛した、郷土の先人、宗左近氏の意志を永く語り継ぐために、近代製鉄発祥の地、北九州市に、世界平和を祈念し、さまざまは災いをもたらす魔力を封印する「鉄神仏」として「鐵偶」を設置しています。

戸畑図書館には若山牧水の歌碑もある。


浅生1号公園に「シオン」の像があった。


昭和57年(1982年)、設置。

 この女性の像は、淡い紫の花をつける野の花「紫苑」のように優美な気品をたたえています。柔和な顔立ちは至福に満ちた表情で、薄いベールに包まれたふくよかな肢体は物静かな姿勢を保っています。

 制作者の舟越保武氏(1912〜2002)は昭和37年(1962年)に「長崎日本二十六殉教者記念像」で高村光太郎賞を受賞したほか、昭和53年(1978年)に芸術選奨文部大臣賞、平成11年(1999年)に文化功労者に選ばれるなど、多くの賞を受賞しています。

北九州市戸畑区役所

右側面


神戸市中央区の東遊園地にも「シオン」の像がある。

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