下関(唐戸ターミナル)から「がんりう」トライアングルフリーパスで門司港(マリンゲートもじ)へ。 |
九時四十分頃山陽ホテルを出て、連絡の汽船に乘つて門司の驛につく。十時二分發の列車で長崎に向ふ。禅寺洞君も福岡迄同行する。連絡船までは杏冲、周一、麥村の三君の見送りを忝うし、門司の停車場には竹紫郎君が送つて呉れた。 鳥栖より岐れる長崎線は始めてである。佐賀、早岐等の驛を過ぎて大村湾に沿うて走る。琵琶湖に沿うて走るのと同様に風光がいゝ。諫早も過ぎて段々長崎へ近づいて來る。 |
古くは「李部王記」の中で和銅3年(710年)に和布刈神事で採集したわかめを朝廷に献上した記述が出てきます。 神事は旧暦の大晦日から元旦にかけて行われ、干潮時に、狩衣、烏帽子、白足袋、わら草履姿の3人の神官がそれぞれ大松明、手桶、鎌を持って社殿前に供えて航海の安全と豊漁を祈願するものです。 現在、神事は一般公開されていますが、ふるくは秘義とされ、神事を見ると神の怒りに触れるとして、皆門戸を閉ざし謹慎していたということです。 同神事は福岡県指定無形民族文化財です。 |
和布刈る |
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神の五百段(いほだん) |
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ぬれてくらし |
明治32年、東京に生まれる。第一高等学校、九州大学医学部卒業、医学博士。 「九大俳句会」を創設、吉岡禅寺洞門下、「天の川」編集長。 小倉北区にて俳詩「自鳴鐘」を主宰創刊、現代俳句協会会長。 |