芭蕉の句
たふとがる涙やそめてちる紅葉
出典は
『笈日記』
。
元禄4年(1691年)5月1日、
李由
は嵯峨の
落柿舎
に芭蕉を訪ね入門。
朔
江州平田明照寺李由被問。
尚白・千那、消息有。
竹ノ子や喰残されし後の露
李由
頃日の肌着身に付く卯月哉
尚白
『嵯峨日記』
元禄4年(1691年)10月、芭蕉が李由の
明照寺
を訪れて詠まれた句である。
元禄五年神な月のはじめつかたならん、月の沢ときこえ侍る
明照寺
に羈旅の心を澄して
たふとがる涙やそめてちる紅葉
翁
一夜静るはり笠の霜
李由
『笈日記』
(彦根部)
「元禄五年」は元禄四年の誤り。
大阪府大阪市の
萬福寺
香川県観音寺市の
高尾北向千手観音
滋賀県大津市の
幻住庵遊歩道
に句碑がある。
高尾北向千手観音の句碑
埼玉県川口市の
本行寺
にも句碑があるが、境内整備だった。
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