2023年熊 本

中村汀女の句碑〜熊本県立第一高等学校〜
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明治4年(1871年)8月、城内古城(ふるしろ)熊本洋学校開校。

明治9年(1876年)、熊本洋学校閉校。

明治36年(1903年)、熊本県立高等女学校開校。

大正元年(1912年)、中村汀女は熊本県立高等女学校に入学。

熊本市中央区古城町に熊本県立第一高等学校がある。

熊本県立第一高等学校に中村汀女の句碑があった。


 夏雲の
湧きてさだまる
  心あり

 山に見た雲でもない。海の上で見つけた雲でもない。門から、通りまで出る。いわば横丁で見た今年はじめての夏の雲である。むくむくと言うほかはないその白い雲が、私たちの町の上にも、あきらかにたっていた。いよいよの夏に対して決しなければならないものを、私たちは持つようである。さだまる心、それは夏に踏み入る心と言ってもよい。

(昭和23年頃)『都鳥』所載

中村汀女先生本名破魔。明治33年熊本市江津に生まれる。大正5年熊本県立高等女学校卒。俳句を高浜虚子に師事。昭和24年、「風花」を創刊主宰す。句集に「汀女句集」「紅白梅」「薔薇装ふ」等、「をんなの四季」「その日の風」等があり。昭和45年、熊本県近代文化功労者、47年、勲四等宝冠章、53年、NHK放送文化功労賞、54年、熊本市名誉市民、55年、国の文化功労賞を受く。

清香会(せいこうかい)

昭和57年(1982)4月、建立。

中村汀女は除幕式に母校を訪れたそうだ。

   城内古城、本丸跡、校内の一画を賜ひたる句碑の前に、特に
   見えられし阿蘇大宮司の朗々たる祝詞に涙落つ

薫風や切り幣五彩夢ならず

『軒紅梅』

昭和63年(1988)9月20日、死去。享年88。

平成15年(2003年)、熊本県立第一高等学校創立100周年。

釣耕園へ。

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