2023年
〜
山 口
〜
松田農園
〜種田山頭火〜
防府市西浦の松田農園に山頭火の句碑が沢山あるというので、訪ねてみた。
山頭火にあえるみかん園
右側面
天われを殺さずして詩を作らしむ
われ生きて詩を作らむ
われみづからのまことなる詩を
『草木塔』
(銃後)の詞である。
「みかん園」の季節ではなかった。
入口付近の3つだけ写真を撮ってみた。
ふるさとは
みかんの花の
にほふとき
昭和7年(1932年)5月24日、種田山頭火は
川棚温泉
に着いた。
歩いて、日本は松の国であると思ふ。
新緑郷――鉄道省の宣伝ビラの文句だがいゝ言葉だ――だ、密柑の里だ、あの甘酸つぱい匂ひは少年の夢そのものだ。
松原の、松のないところは月草がいちめんに咲いてゐた、月草は何と日本的のやさしさだらう。
・ふるさとはみかんのはなのにほふとき
『行乞記(二)』
晴れきった
空はふるさと
出典は『行乞記(三)』。
昭和7年(1932年)6月4日、川棚温泉で詠まれた句である。
「
衆議院議員
橋本龍太郎」とあった。
防府市議会議員の橋本龍太郎がいる。
空へ若竹の
なやみなし
出典は『其中日記(八)』。
昭和10年(1935年)5月1日の句である。
『草木塔』(雑草風景)に収録。
2023年
〜
山 口
〜に戻る