人間も社会も、平安を願いながら、その行路にはさまざまの苦しみがあり、障害が満ちている。しかも人々は、その障害に押されながら、それを乗り越えて前進する。それが生きる者の宿命である。リズムの表現に巧みな作者は、絵画的な浮彫りのの技法を生かして、繊細な造形感覚をゆきわたらせている。肉体から着衣へと、流れるような動きの美しさは、見る人の目を、こころをとらえてはなさない。 |
知らなかった。
若 葉

昭和41年(1966年)5月9日、円鍔勝三により平和の像として制作され、広島の平和記念公園に建立。
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解説は見当たらなかった。
レ ダ

昭和39年(1964年)、澤田政廣制作。
澤田政廣 「レダ」
レダはギリシャ神話からの取材である。ゼウス(ローマ神話のジュピター)は、白鳥に姿を変えて訪れ、スパルタ王テュンダレオスの妻であるレダを愛する。その愛のポーズは、多くの作家の作品のモチーフになっている。この作品では、金色と着色の織りなす幻想的なふたつの姿態が、独自の技法によって表現されている。緑の空間に、色彩が美しくかがやく造形美の世界である。 |
知らなかった。
競技前

昭和34年(1959年)、朝倉文夫制作。
朝倉文夫 「競技前」
水泳競技を前にして、緊張を全身にみながらせながら、精神をしずめ、泳法に思いをこらす青年のポーズが余すところなく表現されている。鍛えられた筋肉は、触発の力をさながらに湛えている。作者は、人体を自然のままにとらえ、完璧な技巧によって常に新鮮な造形美を創りだした、日本近代彫刻の大家。この作品にも、型にはまらない洗練された感覚と技法が遺憾なく発揮されている。 |
前田利長公

昭和50年(1975年)11月、建立。米治一制作。
鶏舎の朝

昭和40年(1965年)、古賀忠雄制作。
わけあって、「解説」は省略。
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