下 町中央区


渋沢栄一邸宅跡地〜日証館〜

赤石はKABUTO  ONEへ移転したというので、立ち寄ってみた。


渋沢栄一ゆかりの赤石


 渋沢栄一翁は、明治6年(1873年)に、ここ日本橋兜町に日本で最初の株式会社である第一国立銀行(現みずほ銀行)を設立。明治11年(1878年)には東京株式取引所(現東京証券取引所)を設立し、日本経済・金融の礎を築きました。

 本赤石(佐渡赤石)は、明治21年(1888年)に渋沢栄一翁が兜町邸宅(現日証館所在地)を建てた際に、日本経済の繁栄を祈念した縁起石として当地に設置されました。

 その後、渋沢栄一翁が明治41年(1908年)に三田綱町に邸宅(後大蔵大臣公邸、現三田共用会議所所在地)を移した住む際に本赤石もそこに移設するなど本赤石を生涯大切にしていました。本赤石は、昭和24年(1949年)に渋沢栄一の孫である渋沢敬三(元日本銀行総裁、元大蔵大臣)によって渋沢栄一翁が明治の元勲である伊藤博文や桂太郎らとの会談場所として足繁く通った柳橋の料亭「亀清楼」に寄贈されました。

 平成29年(2017年)に平和不動産創立70周年記念事業の一環として、渋沢栄一翁の遺志を受け継ぐべく、本赤石を譲り受け我が国資本主義発祥の地である「日本橋兜町」に設置するに至りました。

 2021年、兜町の新たなシンボルである「KABUTO  ONE」に、日本経済のさらなる躍動を記念して、本赤石が設置されました。

渋沢栄一翁


下 町中央区〜に戻る