



| 雪とまた手をかへて散さくら哉 | ネツ | 寛海 |
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| 撰者 |
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| 里ふかし菊ある家のうしろ前 | 為誰庵 | 由誓 |
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| ひとは何われものいはじ今日の月 | 一具庵 | 北松 |
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| いそぎなばまはれ直路(すぐじ)ハ露と萩 | 虎杖庵 | 亀守 |

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三翁は風雅の天工を受け得て、心匠を万歳に伝ふ。この影に遊ばんもの、誰か俳言を仰がざらんや |
| 月華の是やまことのあるじ達 | 芭蕉翁 |
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「この風雅の道においては、この宗鑑・守武・貞徳の三聖人こそ、まことに、月を眺め花を賞する上での主たちともいうべきであろう」との意。 芭蕉が俳諧道において、守武・宗鑑・貞徳などにいかなる態度をとっていたかを見る上の一参考になろう。『皺筥物語』の伝えるところによると、熱田の門下東藤子の需めに応じて書き与えた句だという。即興の作だったわけである。「月花の」で小休止を置き「これや」と転じたところに、即興句としてのはずみが生かされている。 |
