私の旅日記〜2007年〜
釜淵の滝〜巌谷小波の句碑〜
花巻温泉に釜淵公園がある。
釜淵公園に釜淵の滝がある。
花巻温泉を流れる台川にある滝です。高さ8.5m、幅30mの大きな岩の上を清流が幾筋にも別れ、滝壺に落ちていくさまは爽快です。釜淵の滝周辺の森林は1周15分ほどの遊歩道になっており、木漏れ日のなかを歩ける手ごろな散策コースです。
釜淵の滝に巌谷小波の句碑があった。
大釜や滝が沸かせる水煙
大釜は釜淵のこと。その名にちなんで、水煙を釜からあがる湯気に見立てている。季語は滝で、夏。
巌谷小波
明治3年(1870年)〜昭和8年(1933年)
東京生まれ 児童文学者・小説家・俳人
児童文学作家として活躍しつつ、少年雑誌の編集や、内外のお伽噺の全集をまとめるなど、児童文学の各分野で先駆的な役割を果たした。童話、小説のほか、句集「さゝら波」を持つ。
昭和6年(1931年)6月7日、与謝野晶子は釜淵の滝を歌に詠んでいる。
釜淵の瀧大和繪の山のごとまろくふくらみ重なれるかな
深山なるかじかに通ふ聲もして岩にひろがる釜淵の瀧
「北海遊草」
花巻温泉に歌碑がある。
昭和8年(1933年)8月29日、高浜虚子は北海道からの帰りに花巻温泉を訪れている。
花巻温泉
秋天や羽山の端山雲少し
釜淵の滝
岩刳つて作りし瀧の如くなり
八月二十九日。花巻温泉、松雲閣。
『五百句時代』
花巻温泉に句碑がある。
杜鵑草(ほととぎす)が咲いていた。
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