『奥の細道』 〜東北〜


〜小黒崎〜

 東北自動車道古川ICから国道47号(北羽前街道)に入り、江合(えあい)川に沿っていく。

岩出山町(HP)は芭蕉一宿の地。


南部道遥にみやりて、岩手の里に泊る。
『奥の細道』

 元禄2年(1689年)5月14日(陽暦6月30日)、一関を旅立った芭蕉は「岩手の里」に宿泊した。

岩出山町から鳴子町に入ると、小黒崎観光センターがある。


 去年は何気なく通り過ぎてしまったが、小黒崎観光センターの一角に芭蕉像がある。


小黒崎みづの小嶋を過て、なるこの湯より、尿前の関にかゝりて、出羽の国に越んとす。

 5月15日(新暦7月1日)、芭蕉は「岩手の里」を立ち、出羽越えの途中で小黒崎を訪れた。

 元禄9年(1696年)、天野桃隣は小黒崎・水の小島を通っている。

 此所より下宮と云村へ出る。さきは鍛冶屋沢、此間ニ小黒崎・水のをじま(小島)アリ。


国道47号線に平行して走る陸羽東線の向こうに小高い丘がある。


老松が点在する。そこが「小黒ヶ崎」らしい。

 ありふれた風景のような気がしたが、松の大木は戦時中「松根油」採取のために伐採されてしまったそうだ。

陸羽東線は単線で、電化されていない。

二両編成のディーゼルが鳴子方面に走っていった。

鳴子温泉へ。

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