2009年群 馬

長坂の道しるべ〜長坂の翁塚(桜塚)〜
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稲荷神社から長坂に向かう。

空は快晴で榛名山がよく見えた。


国道17号とバイパスの分岐点に「長坂の道しるべ」があった。


長坂の道しるべ


市指定史跡

長坂の道しるべ

 この道しるべは旧沼田道(白井方面)と旧真田道(北牧方面)の分岐点に位置している。 高さ64cm、幅92cmばかりの本体が北向きに台石の上に据られています。

 「牧者もく 白衣はしろゐ うつりかはれる俚言いかがはせん 時雨るや左は白井右牧」と刻まれている。

 俳諧の道しるべは県下でも数少なく、貴重なものである。

 建立は小淵幻亜で、1865年ころと思われる。

渋川市教育委員会

長坂の翁塚(桜塚)もあった。


木の下に汁も膾も桜かな

元禄3年(1690年)3月2日、伊賀上野風麦亭の歌仙の発句。

木のもとに汁も膾も桜哉
   ばせを

 明日来る人はくやしがる春
   風麦

『ひさご』(珍碩編)冒頭の発句である。

木のもとに汁も膾も桜かな
   翁

 西日のどかによき天気なり
   珎碩

元治2年(1865年)、中郷中井の楓堂小渕幻亜は翁塚(桜塚)建立。

裏面に幻亜の句「与類としや花見る眼にも涙宇く」が刻まれているそうだ。

小渕幻亜は藍沢無満の門人。

文久3年(1863年)、『はせをつか』刊。

明治元年(1868年)、74歳で没。

白井宿へ。

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