芭蕉の句碑群 馬


月見する座にうつくしき顔もなし

 さびえ塚から旧越後草津道を行くと、三国街道北牧宿の外れに稲荷神社がある。


稲荷神社の石段


石段の左手に芭蕉の句碑があった。


月見する座にうつくしき顔もなし

出典は『卯辰集』

元禄3年(1690年)8月15日、尚白との両吟歌仙の発句。

芭蕉47歳の時である。

   古寺翫月

月見する座にうつくしき顔もなし
   芭蕉

 庭の柿の葉みの虫になれ
   尚白

『泊船集』に「名月や座にうつくしき皃もなし」とある。

   明月や座にうつくしき皃もなし

 此句、湖水の名月也。「名月や児達双ぶ堂の縁」としていまだならず。「名月や海にむかへば七小町」にもあらで「座にうつくしき」といふに定る。

『三冊子』(土芳著)

『はせをつか』(楓幻亜編)に収録されている。

 本多夏彦『上毛芭蕉塚』に「北群馬郡子持村北牧は昔の三国往還宿場、その連中の建立だが現存しない。」とある。

平成元年(1989年)3月、再建。

再建されたが、あまり知られていない句碑である。

稲荷神社の社殿


主祭神は宇迦之御魂神(うがのみたまのかみ)

元禄8年(1695年)、創建。

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