湯の原にて鶴を見て ゆのはらにあそぶあしたつこととはむ なれこそしらめちよのいにしへ |
明治新政府で太政大臣となった三條実美は維新直前の慶應元年−三年を東久世通禧らと太宰府にすごした。薩摩の西郷隆盛、筑前の平野国臣ら勤皇派と倒幕への策をねった。緊迫した中にも武蔵温泉に憩った際の一首 湯の原にて鶴を見て 実美 ゆのはらにあそぶあしたつこととはむ なれこそしらめちよのいにしへ 湯の原で鶴を見て 三條実美 湯の原で餌をあさっている芦辺の鶴に尋ねたい。千代まで生きるというお前こそ千年前のことを知っているだろうから。 |